私はもともと一般の保育士として入社して、4年目に主任になり、8年目の4月から施設長になりました。私がこれまで仕事を続けてこられたのは、職場のみんながお互いの立場を理解して助け合うという環境であったからだと思います。じつは、私も主任になる前となった後で、2回産休・育休をいただきました。京王キッズプラッツの場合は、産休や育休という制度が整っていて、本人にその気があれば復帰できるというのはありがたいですね。また、復帰してからも、子どもが小さいと急に具合が悪くなって対応が必要なこともあるなど、仕事を早退したり休んだりせざるをえないこともしばしば。そんなときにも、施設長の判断が必要な案件が発生した際に、施設長の代わりに相談できる担当者が本社にいるので、現場に迷惑になることもなく安心して抜けられる。これは育児と仕事を両立する上で、とても重要なことだと考えています。
私が施設長になってまず取り組んだのが、会議を開くことでした。現在、職員全員が参加する会議を月に1~2回行っています。うちの園はクラス制で、職員は自分の担当するクラスを見るというのが基本です。以前は保育士は各自のクラスだけに集中するため、他のクラスのことまで把握するのが難しい状況でした。そこで、職員全員が会議で情報を共有して、それぞれのクラスの状況を知ることで、園全体で子どもたちを見るという体制を確立しました。最初は会議なんて面倒だと思われたかもしれないですが、回を重ねると保育士同士がお互いにフォローしあえるようになり、今では先生たちが率先して会議のために時間をつくろうとしてくれるようになりました。
もともと、この会議による情報共有をはじめたのは、子どもたち一人ひとりに対する保育を向上させるためでした。担任だけでなく園の保育士全員がすべての園児のことを知っていれば、より多くの目で見守ることができますから。それが、働く保育士にとってもよい結果になったということです。施設長としては、こうした改革には今後も積極的に取り組んで、働きやすい環境作りに努めていきたいと思っています。