京王キッズプラッツ
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子どもたちの「食べたい」気持ちをはぐくむ

栄養士として働くスタッフに話を聞きました。

お話を伺った先輩

栄養士

京王キッズプラッツ 栄養士

子どもたちが食べる様子を毎日見ることで気づくこと

専門学校で栄養士の資格を取得してから保育園の栄養士として勤務をはじめて今7年目です。京王キッズプラッツで働くようになり、ちょうど1年となります。

もともと母が保育士だったこともあり、子どもと関わることが好きでした。食に関わることにも関心があったので、どちらも活かせる仕事に就きたいと考え、保育園の栄養士という道を選びました。

保育園の栄養士は、献立作り、食事やおやつの調理、食育活動が主な仕事です。大体3人か4人くらいで毎日調理をしています。

子どもたちによろこんでもらえるよう、日々、試行錯誤しながら味付けや献立を調整しています。そのため、子どもたちが食べている様子は、よく見に行くようにしています。毎日、子どもたちを見ていると「これが好きなんだな」「この子はこれが苦手なんだ」というのが見えてきておもしろいです。

一汁二菜で、和食に慣れ親しんでもらいたい

京王キッズプラッツでは和食を大切にしています。一汁二菜の和食を基本にしながら、毎日昆布と削り節でとった出汁を使い、旬の食材を取り入れるようにしています。ご家庭でも洋食を食べる機会が増えているので、保育園で和食に慣れ親しんでもらえたらいいなと思っています。

あとは、毎月お楽しみメニューや京王わくわくメニューを提供しています。季節感を取り入れたメニューや京王線沿線の駅にちなんだメニューは子どもたちにも大人気です。例えば深大寺のだるま祭りの季節にはだるまをモチーフにしたおやつを出したことも。ちょうど今日は梅雨をイメージした紫陽花ゼリーをおやつに提供しました。みんなたくさんおかわりしてくれました。

日々の食事のなかで、食材の話をしたり、食具の使い方や姿勢「いただきます」「ごちそうさま」をしようねと伝えていますが、まずは子どもたちの主体性、食べたい気持ちを大切にして向き合っています。

クッキングの時間としてみんなで調理をすることもあり、今日はみんなで梅シロップを漬けました。2週間後のお楽しみメニューのときにみんなで飲む予定です。今はみんなでゴーヤやパプリカを育てているので、それもできたらみんなで収穫して食べようと思っています。

あとは、子どもたちの前でホットプレートを使ってお好み焼きなどを作る「出張クッキング」も人気です。目の前でつくることで「いい匂いがする!」などの反応もありますし、いつもよりよく食べてくれます。

子どもたちの「おいしかったよ!」が一番のよろこび

やっぱり「おいしかったよ!」と言ってくれることが一番うれしいです。保育園で勤めていると、子どもとの距離が近いので、今まで食べられなかったものが食べられるようになる瞬間にも出会えます。そういうときはこの仕事をしていてよかったと思えますね。

保育園での調理は離乳食やアレルギー対応食など絶対に間違ってはいけない部分もあるので、大変さはありますが、その分、食べてくれたときのうれしさは大きいです。

京王キッズプラッツの他園の栄養士とも月に一度集まって、献立を考えたり、「この野菜は残しがちな子が多いけどどうしたらいいだろう?」と一緒に考えたり、情報交換をしたりしています。他の園の子どもたちの話を聞くのもとても学びになります。

おいしいと思えるものが増えて、食べることを好きになってほしい

園の食事を通して、子どもたちの食べられるもの、好きな食べ物が増えていったらいいなと思っています。私は食べることや料理が好きで今の仕事をしているので、子どもたちにも食べることのよろこびを知ってもらい、食べることを好きになってもらえたらうれしいです。